賃金差別

> 女性労働者の賃金差別が最も激しいのが日本です。
> 男性賃金を100とした場合の女性賃金で、日本はOECD30カ国中、最低の数字で男性賃金のわずか39%、OECDの平均78%の半分という異常な数字です。
> 日本という国は、女性が子どもを産み育て働き続けることが最も困難な国ということでしょう。
> 判決文では、もともとこのように短期間の契約で賃金も安い仕事は、夫がバックにいる家計補助的な仕事として設定されたもので、そこに自分で好んで就いたのだから仕方がない、男ならきちんとした仕事を探しなさいというようなものだったのです。
> 資格を取っても非正規労働者にしかなれなくて年収200万円になってしまうとわかっていたら誰も資格を取らなくなります。
> 保育士の資格を取っても図書館司書の資格を取っても非正規雇用なら年収140万円の人までいる。
> 仕事が測れない、仕事で賃金が決まらない社会のままだと、いい仕事を誰もしなくなりますよね。



> 「妻付き男性モデル」という言い方にしたのはなぜかというと、日本の片稼ぎ男性モデルは、妻がいることを前提にした極端な長時間労働、高拘束性を特徴にしているからです。
> 正規社員の「妻付き男性モデル」はバックに妻がいることが前提で、だから何時間でも働けるのが当たり前だ、妻の分の賃金も払ってやってるんだから長く働け、というのが高度経済成長期から作られてきた正社員型の働き方です。
> 正規も仕事と家庭の両立ができないし、過労死・過労自殺にも追い込まれるし、女性は正規で働き続けられなくて辞めていくことになってしまうのです。
> 非正規を増やしていけば人件費は切り下げられるので、正規の門戸はどんどん狭められていって、正規の長時間労働は増えていくというのがいま起きている現象です。
> 職場には男女ともに長時間労働のルールが公式となり、女性はその働き方に入ると子どもができたら辞めざるをえないので非正規に向かい、この働き方が激増します。
> 主婦パート自身の中に賃金を上げなくてもいいという人が増えてきますから、非正規の賃金は上がらないわけです。
> いまの若者は我慢しても何とかなる保証はないぞと言われているわけです。
> 長時間労働を男女平等にやらせたら誰も家庭のことができなくなりますから、必然的に少子化がものすごい勢いで進みます。



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