大学改革

【正論】見過ごせぬ大学改革の副作用…「手術は成功したが患者は死んだ」となりはせぬか? 竹内洋(関大東京センター長)(1/3ページ) - 産経ニュース
> 教育・研究時間を圧迫するほどの校務に時間を割いているのは日本の大学教員をおいて他にない
> どれだけの大きな改革案を出すかのパフォーマンス競争のようになった
> これまでおこなわれてきた大きな大学改革は問題含みのものが少なくない
> 7割合格というふれこみで登場した法科大学院は、ふたを開けると、2、3割の合格率にすぎなかった。看板に誘われて入学した学生たちこそ犠牲者である
> 大学院重点化政策もそうである。従来の何倍もの院生が出ることになったが、受け皿を勘案していない大学院拡充策だったから大量の博士難民がでた
> 改組といわれて学部名を変更しても、中身はそんなに変えない、科目名を変えても実際の授業内容は以前とほとんど同じなど、「ふりをする」大学改革という適応策が生じてさえいる。スターリン時代の計画経済に対する現場の数合わせ的対応策に似たことがおこっているのである。改革教育官僚がイケイケどんどんで勢いづくぶん、現場には諦観のまじった「上に政策あれば、下に対策あり」式の対応さえひろがっている