学生間格差(金銭的な意味で)

「卒業後は借金地獄!」教育費“親任せ主義”で沈みゆく日本:日経ビジネスオンライン
> 学費のために生活を切り詰めて、必死で働いていた。
> 周りの人たちはみんなお金持ちで、帰国子女もたくさんいて。僕はついていくのに必死だった。
> 辞めるのやめることにした(笑)。僕が今やるべきなのは退学じゃなく、目の前のことをちゃんとちゃんとやって(これも先生が教えてくれたこと)、大学をちゃんと出て、自立することだと考えるようになったからです。
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> 彼は決して特別な学生じゃない。厳しい家庭環境で育った学生は決して少なくない。シングルマザー、父親が非正規、実家が倒産……。
> “貧困の連鎖”を断ち切りたかった――。
> せめて大学を出るまで、できることはやってあげたい。自分たちのように苦労しなくていいように。
> 親は経済状況の厳しさが、“おカネの問題”だけにとどまらないことを痛いほど知っていた。
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> 教育に国がかけるお金は、世界的にみても日本は最低レベル。もっぱら最下位を独走中だ。
> 日本の教育への公的支出割合は3.8%で、5年連続で32カ国の中で最下位だった。
> その一方で、家庭が負担する教育費は、世界トップレベル。
> 国公立大学進学率は、1050万円以上の高所得層では20.4%であるのに対し、400万円以下の低所得層はわずか7.4%。
> 疎外感を抱き、自信を喪失し、傷つき、孤立し、拒食症やうつ症状をきたしている学生も実際にいる。
> 日本が世界的な経済国になったのは、100年以上前の“未来に向けた”投資があったからだとされている。1906〜1911年、日本全国の市町村予算の5割近く(43%)が、教育費に充てられていた。