理系女子

http://www.sankeibiz.jp/econome/news/131222/ecd1312221201001-n1.htm

世界的に理系分野では女性より男性の活躍が目立つ。数学や物理の分野で活躍する女性が少ないことは事実です。しかし、それが「女子は生まれつき数学が苦手」という結論を導き出すかといえば、違います。約20年の間に数学における男女の学力差は大きく改善しているのです。注目すべきなのは、日本の女子の点数が、アメリカの男子をはるかに上回っていることです。つまり先天的な性差よりも、環境や教育、時代背景など後天的な要素のもたらす影響のほうが、より大きいのです。

男性は右脳で物事を捉え、女性は左脳で考える−−そんな話を聞いたことがあるかもしれません。右脳は空間認知能力、非言語の情報処理、左脳は言語能力などを司っているとされます。女性の言語能力の高さは、太い脳梁のおかげで、左右の脳の情報伝達がスムーズだから、という仮説があります。さらに性差について興味深いポイントは、女性より男性のほうが個人差が大きいという傾向です。すべての試験において、男子のほうが上位と下位の人数が多いことがわかります。これは学力テストに限ったことではありません。生物学的には、メスよりオスのほうが身体的なばらつきが大きい。ヒトにおいても、男性のほうが体重や身長のばらつきが大きいのです。