雇用政策研究会審議会

> 三菱商事藤田人事部長

> ○藤田人事部長 基本的には、いまおっしゃったように、家庭環境や育った学校で、勉強というよりはむしろクラブの活動や自分が所属する組織の中でしんどい思いをしたり、異文化に触れたり、その中で何とか自分なりのスタイルや考えを固めていくという成長のプロセスを経ている学生さんということを、面接員にはガイダンスをしています。ファクトという意味で言うと、大学時代の4年間の過ごし方に、こういう要素が入っているのかどうかを質問の中から見極めていただくようにしています。確かに、さまざまです。必ずしも、全員が体育会ということではないです。ただ、早いうちに挫折ではないですが、乗り越えなければいけない壁を何らかの形で越えてきたとか、失敗をしたと。しかし、何かを達成したというものを持っている人間は、我々から見るとこういう素養があるのではないかなという感じです。

> ○藤田人事部長 全部が全部そうではありませんが、よくクラブでいう主務という人ですよね。折衝、渉外、先輩、OB、後輩、いろいろな面倒をみて、ある種の仕事を進めていくのが、学生時代の経験として、我々から見ると会社に入っての仕事のやり方に非常に近い部分があります。その中で、本人もいろいろな所で叩かれて磨かれていますから、スタープレーヤーよりはそちらのほうがチャーミングに見えるというのは、現実だと思います。必ずしも、全部が全部そうだということではありません。正直に言うと、そういう人間が多いです。ゼミでいうと、ゼミ幹、クラブでいうと主務とか多いです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002dpu8.html