日本型雇用制度下での職業教育について(引用)

> 専門学校で勉強すれば、警察官に合格すると思っている人があまりにも多いようです。ところが、こうした考え方を警察自体は歓迎しているとは思えません。

> 警察官とは、日本の典型的な企業の社員と同じキャリアパスを歩むのです。

> 本人が優秀であればあるほど、本人の希望とは別の部署に移動させられる可能性が高まります。

> どれだけたくさんの部署を経験し、どれだけたくさんの新しい仕事をこなすかが、本人の成長と大きく関わります。これこそ、日本型組織で働くジェネラリストの典型的なキャリアパスです。こうしたキャリアパスにおいて必要とされる能力とは、「基礎学力」と、仕事を通じて成長できる「学習能力」や「適応力」といえるでしょう。

> 大学としては、専門科目を通じて学生のリテラシーを育成し、教養教育を通じて広い視野を獲得するという、あまりにもオーソドックスで地道な方法しかありえないのです。こうした地道な勉強に耐えられること、それこそが警察官の適性であり、同時に、それは日本の企業がほしい人材と一致するのです。

警察官という職業とは何か? - とある学部長雑記
http://d.hatena.ne.jp/QZM03354/20110221/1298293896