言語の階級格差

> 中流階級と労働者階級それぞれの子どもの発話を調べ、それぞれが用いる「言語」自体が大きく異なることを1960年代に明らかにした。中流階級の発話には抽象的で一般化された表現が用いられる(精密コード)のに対し、労働者階級の子どもの発話には具体的でその場に居合わせなければわかりにくい簡潔な表現(制限コード)が用いられていたのである。そして学校教育のなかで用いられるのは精密コードであり、精密コードをうまく扱えない労働者階級の子どもは、学校教育のなかで交わされるコミュニケーション自体をうまく扱うことができない
子どもの貧困と格差の連鎖を止めるには「教育以外の環境」へのアプローチも不可欠 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト