メモ(将来計画)

18歳人口減少に対応するために、大学間の中での相対的地位を高め、
【受験生に選ばれる存在】であることが最も重要な課題である。
本学科のような数学、数理科学系の学科において、相対的地位は
他大学の数学、数理科学系の学科との比較において主に計られる。
相対的地位の決定要因は、(必ずしも勉学だけには限らない)【大学生活の充実度】と
【卒業時の進路状況】の2点(に対する期待)にほぼ集約される。
特に前者は非常に重要な要因であるが、しかし、学科単位での努力
(あるいは、教学面での努力)に大きな効果は望めない。そのため、
本学科としては(前者に悪影響を与えない範囲で)「卒業時の進路状況」に焦点を絞る。
数学、数理科学系の学生の主な進路は大別して
「中高の教員」、「大学院進学」、「通常の就職」の3つである。
この傾向は本学科でも同様であるが、本学科では「通常の就職」が最も多い。
相対的地位の向上のためには、それぞれ、

1:中高の教員については卒業時点での【専任教員】の内定者、
2:大学院進学については卒業時点での【有力大学】の内定者、
3:通常の就職については卒業時点での【優良企業】の内定者の

多寡が重要である。この3者について、内定を得るための「効果的な方法」は同じではない。
最近までは、この3者の違いをあまり明確に意識せず「本学科のすべての学生」を
漠然と念頭において教育を行ってきた面がある。しかしながら、「すべての学生」が同一の
科目を履修して卒業をしていくのではないのであり、今後は、特に選択科目について
「3者のうち、どの進路を念頭においたものであるのか?」を明確に意識したものと
なるようにカリキュラムの編成をしていく方向に本学科は向かっている。実際に、

教員向け:…
就職向け:…

などの科目を新設した。また、

就職向け:…

を新設する予定である。進学向けとしては、科目を新設するというより、
既存の科目で教える内容を、特に大学院レベルの高度な数学を学ぶために
必要になる「基礎・基本」を精選したものにしていく予定である。