目的が「大学院に進学すること」であったとすると、あまり合理的とは言えない勉強をしているケースが多く見られるような気がする。つまり、それなりの大学の大学院の入試で合格点を取ることにあまり繋がらない、という意味で。ただし、勉強を「どういう目的でしているのか?」は一般に外からは分からない。という訳で、こういうことは(質問された場合等は別として)こちらから“個々人”に対しどうこういうのは適当ではない。
院試の対策としては、問題演習をこなすよりも本格的な教科書を読み込む方が(4回生に上がる辺りまでなら)近道である。大学での授業は、こういった教科書を読むための「ウォーミングアップ」程度のものである、と軽く見ておくべきである(卒業をするために単位を取る必要はあるが、出席する必要はあまりない)。
首都大学東京 社会学教室 |【ご案内】本社会学教室の大学院入学を志望する方へ
> 不要な回り道をせずに済むよう、以下のとおり助言します
> 標準的な複数の教科書に親しみ
> 推奨される文献としては、たとえば次のようなものがあります
[線形代数」
線型代数入門、斎藤正彦、東京大学出版会
線型代数学、佐武一郎、裳華房
[微分積分]
数学解析、溝畑茂、朝倉書店
解析概論、高木貞治、岩波書店
[ルベーグ積分]
ルベーグ積分入門、伊藤清三、裳華房
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以下は、専門外なので良く分からない
[複素解析]
(?)複素解析、アールフォルス、現代数学社
[微分幾何]
(?)多様体入門、松島与三、裳華房
[位相幾何]
(?)位相幾何学、服部晶夫、岩波書店
[代数学]
(?)現代代数学、ファン・デル・ヴェルデン、東京図書
[確率論]
(?)確率微分方程式、渡辺信三、産業図書